エックス線作業主任者過去問解説(05上公表問題)

何がしかの基礎知識なりテキストなり持ってる人を対象に簡潔な解説にした。


エックス線作業主任者試験A 1/2 エックス線の管理に関する知識

問1 答(5)
距離3mにおいて3月での線量当量=0.2mSv/60分*3分/枚*90枚/週*13週=11.7mSv
これが1.3mSvを超えると管理区域となる、また線量は距離の二乗に反比例するから
sqrt(11.7/1.3)*3=9m

問2 答(5)
(1)×荷電粒子でなく光子
(2)×波長が短い
(3)×光子なので質量ゼロ
(4)×特性エックス線の説明

問3 答(3)
透過率 = I(透過後の線量)/I0(透過前の線量) = exp(-u(線減弱係数)*x(厚み))
これの対数とったlog(I/I0) = -u*x を元に考える
log(1/2)=log2^-1=-log2=-u*18
log(1/10)=log10^-1=-log10= -u*x
この二式から x=2.3/0.69*18=60

問4 答(5)
(5)×電子2個分のエネルギー1.02MeV以上のエネルギーが必要

問5 答(4)
減弱係数はターゲット材質と入射エネルギーにより変化する

問6 答(1)


問7 答(1)
(1)×I/I0=B*exp(-u*x) の Bが再生係数、コンプトン散乱の散乱線が入射エネルギーに重畳する
   u*x<1:B≒1, u*x>1:B≒u*x, 原子番号大または入射エネルギー2MeV超:B=1+u*x

問8 答(2)
(1)×真空
(3)×長方形、ターゲット垂直方向を実焦点、エックス線束方向を実効焦点
(4)×変化する
(5)×数%

問9 答(2)
散乱は照射方向と同軸方向(0degに近い方、180degに近い方)が多い

問10 答(4)
(4)×必要


エックス線作業主任者試験A 2/2 関係法令

問11 答(1)
(2)×6月以内
(3)×被曝歴の有無の調査以外は医師が必要でないと認めたら省略可能
(4)×被曝暦の有無の調査は省略できない
(5)×提出不要

問12 答(5)
(5)×100mSv

問13 答(1)
(a:胸部(妊娠可能な女性は腹部)、b:最も多い場所が次の部位以外ならその部位、c:頭・頸部、胸・上腕部及び腹・大腿部で最も多い場所)

問14 答(4)
A×緊急作業に従事する労働者以外について
C×そんなのない

問15 答(2)


問16 答(4)
A×事業者の職務
C×6月でなく1月、1年でなく6月

問17 答(2)
(2)×一週間で1mSv

問18 答(4)
(1)×関係ない
(2)×管理区域ごとに選任する、装置に無関係
(3)×事業者の職務
(5)×届け出不要

問19 答(1)


問20 答(2)
(1)×1000人以上は産業医の専属が必要
(2)○製造業で300人以上は総括安全衛生管理者が必要
(3)×200人を超え500人以下は二人
(4)×1000人を超えで専任、500人を超えで放射線にさらされる業務に30人以上でも専任
(5)×10人以上50人未満は安全衛生推進者が必要


エックス線作業主任者試験B 1/2 エックス線の測定に関する知識

問1 答(1)
A λmin(nm)= 1.24/Vmax(kV) だから1.24/0.0248=50
B 10uSv * 60min/h / 12min * 0.95=47.5uSv/h

問2 答(3)
印加電圧増加に従い、再結合領域、電離箱領域、比例領域、制限比例領域、GM領域、連続放電
気体増幅があるのは比例領域以上

問3 答(5)
(1)×電子-正孔は半導体検出器
(2)×窒息現象はGM計数管
(3)×飽和領域は電離箱
(4)×放射化は高速中性子検出に使える

問4 答(4)
(1)×GM計数管のことか
(2)×高線量では数え落としが増加し、さらには計数できない窒息現象になる
(3)×直読式ポケット線量計(小型電離箱)のことか
(5)×電離箱のことか

問5 答(2)
B×エネルギー特性は悪い
C×適さない

問6 答(2)
n0(真値) = n(測定値)/(1-n*t(分解時間)) = 1000/(1-1000*100*10^-6) = 1111

問7 答(3)
A×コントロールフィルム(被曝していない基準)を用意する
D×PD型ポケット線量計(コンデンサーと電離箱と指示針でできている)は直読式

問8 答(4)
(4)×下限低く測定範囲広い1uSv〜数Sv(フィルムバッジは100uSv〜50mSv)

問9 答(3)
(3)×遅くなる

問10 答(3)
(3)×70um

エックス線作業主任者試験B 2/2 エックス線の生体に与える影響に関する知識

問11 答(4)
A×シグモイド曲線
D×確率的影響

問12 答(3)
(3)×感受性が高いことは正しいが、分化が進んだ細胞なのに感受性が高いことが法則に反する
ベルゴニー・トリボンドーの法則(細胞分裂が活発なほど、将来の分裂数が多いほど、未分化なほど感受性が高い)

問13 答(5)
リンパ・骨髄(造血)・生殖>小腸・皮膚>甲状腺・筋肉・結合組織>骨・神経
ベルゴニー・トリボンドーの法則(細胞分裂が活発なほど、将来の分裂数が多いほど、未分化なほど感受性が高い)

問14 答(3)
低線量側の症状から、脱毛(~3Gy)<紅斑(3~6Gy)<水泡(7~8Gy)<潰瘍(10Gy~)

問15 答(1)
C×潜伏期は数年で晩発性
D×潜伏期は数年

問16 答(5)
(5)×放射線の種類やエネルギーによる効果の違いを表したもの

問17 答(5)
減少の早いものから、白血球(リンパ球)、血小板、赤血球

問18 答(4)
A×直接作用
C×間接作用を抑制する

問19 答(4)
A×不妊、がんなど身体的影響もある
C×身体的影響

問20 答(1)