何がしかの基礎知識なりテキストなり持ってる人を対象に簡潔な解説にした。
エックス線作業主任者試験Ａ 1/2 エックス線の管理に関する知識
問1 答(3)
透過率 = I(透過後の線量)/I0(透過前の線量) =
exp(-u(線減弱係数)*x(厚み))
これの対数とったlog(I/I0) = -u*x を元に考える
鋼について log(2/8) =
log(2^-2) = -2*log2 = -u1*4、log(i1) = log(2^-n1) = -n1*log2 = -u1*5
この二式から
n1=2.5 よって i1=2^-2.5
アルミについて log(2/8) = log(2^-2) = -2*log2 = -u2*40、log(i2)
= log(2^-n2) = -n2*log2 = -u2*10
この二式から n2=0.5 よって i2=2^-0.5
全体の透過率 i1*i2
= 2^-2.5 * 2^-0.5 = 2^-3 = 1/8 ということで 8mSv / 8 ≒
1mSv
問2 答(2)
D×電子2個分のエネルギー1.02MeV以上のエネルギーが必要
問3 答(3)
(1)×エックス線は荷電粒子でなく光子
(2)×特性エックス線の説明
(4)×制動エックス線の説明
(5)×特性エックス線も発生させる
問4
答(3)
log(I/I0) = -u*x
半価層を知りたいのだから I/I0=1/2、また線減弱係数=質量減弱係数*密度だから
x =
log(I/I0)/-u = log(2^-1)/-u = -1*log2 / -(0.5*7.6) =
0.2cm=2mm
問5 答(2)
B×陰極で電子線を集束させる
D×変化する
問6 答(5)
厚くなると、前方散乱は減少し、後方散乱はある程度まで増加する
重い原子ほど光電効果と電子対生成が多くコンプトン散乱が少ない
散乱は照射方向と同軸方向（0degに近い方、180degに近い方）が多い
問7 答(4)
A×応力測定 回折
C×厚さ計 散乱・透過
問8 答(1)
(1)×I/I0=B*exp(-u*x)
の Bが再生係数、コンプトン散乱の散乱線が入射エネルギーに重畳する
u*x<1:B≒1, u*x>1:B≒u*x,
原子番号大または入射エネルギー2MeV超:B=1+u*x
問9 答(5)
A×λmin(nm)=
1.24/Vmax(kV)なので波長が短くなる
B×同上
問10 答(5)
(1)×線量が低いところから高いところ
(2)×あっちこっち
(3)×管理区域境界で線量が規定を超えていないか確認
(4)ある程度の時定数でみる
エックス線作業主任者試験Ａ 2/2 関係法令
問11 答(1)
(1)×不要
問12 答(5)
(1)×1cm
(2)×6月でなく1月、1年でなく6月
(3)×5年
(4)×不要
問13 答(3)
(3) 頭・頸部および胸部（a：胸部（妊娠可能な女性は腹部）、b:最も多い場所が次の部位以外ならその部位、c:頭・頸部、胸・上腕部及び腹・大腿部で最も多い場所）
問14 答(3)
(3)×3月ごと及び1年ごと
問15 答(4)
(1)×管理区域ごと
(2)×事業者の職務
(3)×事業者の職務
(5)×不要
問16 答(3)
(3)×緊急作業に従事する労働者以外について
問17 答(3)
(1)所轄労働基準監督所長
(2)設置後届けなし
(4)要する
(5)廃止届けなし
問18 答(4)
(4)なし
問19 答(4)
放射線装置室以外の場所または150kV以下を除き自動警報装置が必要
問20 答(1)
(1)○200人を超え500人以下は二人
(2)×1000人を超え専任、500人を超えで放射線にさらされる業務に30人以上でも専任
(3)×1000人以上は産業医の専属が必要
(4)×10人以上50人未満は安全衛生推進者が必要
(5)×製造業で300人以上は総括安全衛生管理者が必要
エックス線作業主任者試験Ｂ 1/2 エックス線の測定に関する知識
問1 答(3)
3mSv/h
* 15min/1.5min * ((180-120)/(250-120)*(0.95-0.8)+0.8) =
0.78mSv/h=780uSv/h
問2 答(4)
A×放射線すべて
D×1.6*10^-19J
問3 答(1)
(1)×グロー曲線は熱ルミネセンス検出器(TLD)の加熱温度と発光の関係式
問4 答(5)
略
問5 答(1)
(1)×線量率が高くイオンの固まりが分解される前に次の放射線が入射して数えられないこと）
問6 答(4)
A×高線量では数え落としが増加し、さらには計数できない窒息現象になる
C×50keV～5MeV程度
問7 答(5)
昔からある直読式ポケット線量計はコンデンサーと電離箱と指示針でできていて湿気に弱くフェーディング大きい、蛍光ガラス線量計はフェーディングが小さい
問8 答(5)
(5)×専用の読取装置が必要
問9 答(5)
電離箱、GM計数管はエネルギーに比例した電流を測定できない
問10 答(2)
略
エックス線作業主任者試験Ｂ 2/2 エックス線の生体に与える影響に関する知識
問11 答(2)
リンパ・骨髄（造血）・生殖＞小腸・皮膚＞甲状腺・筋肉・結合組織＞骨・神経
ベルゴニー・トリボンドーの法則（細胞分裂が活発なほど、将来の分裂数が多いほど、未分化なほど感受性が高い）
問12 答(5)
減少の早いものから、白血球（リンパ球）、血小板、赤血球
問13 答(5)
がんと遺伝的影響は確率的でしきい値がない
問14 答(3)
低線量側の症状から、脱毛(~3Gy)＜紅斑(3~6Gy)＜水泡(7~8Gy)＜潰瘍(10Gy~)
問15 答(3)
A×シグモイド曲線
D×確定的影響を防止する
問16 答(5)
(1)×間接作用の説明
(2)×直接作用のひとつ
(3)×間接作用
(4)×できる
問17 答(5)
(5)×実効線量(Sv)=Σ(組織荷重係数*等価線量)、等価線量(Sv)=Σ(放射線荷重係数*吸収線量(Gy))
問18 答(4)
(4)×成人でも小児でも高い
ベルゴニー・トリボンドーの法則（細胞分裂が活発なほど、将来の分裂数が多いほど、未分化なほど感受性が高い）
問19 答(3)
A×死亡か正常
D×身体的影響
問20 答(2)
B×①~10Gy、②10~100Gy、③100Gy~
D×①骨髄死（造血障害）、②腸死、③中枢神経死