ガンマ線透過写真撮影作業主任者過去問解説(09下公表問題)

何がしかの基礎知識なりテキストなり持ってる人を対象に簡潔な解説にした。


ガンマ線透過写真撮影作業主任者試験A 1/2 ガンマ線による透過写真の撮影の作業に関する知識

問1 答(1)
(1)×1eVは1.6e-19J

問2 答(4)
(4)×入射エネルギーに比例する

問3 答(2)
(2)×OSLの読み取りは青白色のYAGレーザーを使う

問4 答(4)
(4)×1uSv/h以上

問5 答(3)
(3)×床上1m
<基発第253号 別添1 管理区域の設定等に当たっての留意事項http://www.jaish.gr.jp/horei/hor1-42/hor1-42-20-1-2.html

問6 答(4)
(4)×手順どおり、計画どおり実施する

問7 答(3)
n0(真値) = n(測定値)/(1-n*t(分解時間)) = 1110/(1-1110*100e-6) = 1248

問8 答(4)
30uSv/h *(80/60)h / (90/3600)h *0.98 / (1m/2m)^2 = 392uSv/h

問9 答(1)
透過率 = I(透過後の線量)/I0(透過前の線量) = exp(-u(線減弱係数)*x(厚み))
これの対数とったlog(I/I0) = -u*x を元に考える
log(1/16)=log(2^-4)=-4log2=-u*40
log(0.5/16)=log(2^-5)=-5log2=-u*x
x=50

問10 答(4)
点Qおいて3月での線量当量=0.19mSv/h *(3m/15m)^2 *(3/60)h *n枚/週*13週
これが1.3mSv以下になれば管理区域外となるから n≦263.2
これ以下の枚数で管理区域外


ガンマ線透過写真撮影作業主任者試験A 2/2 関係法令

問11 答(1)
<この問は労働安全衛生法、施行令、施行規則>
(1)×<法第12条、則第7条>50人以上200人以下で1人、200人超え500人以下で2人の衛生管理者が必要
(2)○<法第10条、令第2条>製造業等々で300人以上なら総括安全衛生管理者が必要
(3)○<法第12条の2、則第12条の2>10人以上50人未満なら安全衛生推進者が必要
(4)○<法第13条、則第13条>1000人以上なら専属の産業医が必要
(5)○<法第19条>

問12 答(1)
電離放射線障害防止規則第3条、以下法令名記載なきものは同規則>
(1)×3月間につき1.3mSv

問13 答(3)
<第52条の2、第52条の3>
(3)×届出義務なし

問14 答(2)
(1)○<第18条の3>
(2)×<第15条>20uSv/h
(3)○<第17条>
(4)○<第17条>
(5)○<第3条の2>1mSv

問15 答(2)
<第61条>

問16 答(3)
<第9条>
(3)×3月ごと及び1年ごと

問17 答(4)
<第18条の5、第18条の6>
(4)×容器点検は6月以内ごとに検査

問18 (5)
(1)○<第4条>
(2)○<第4条>
(3)○<第6条>
(4)○<第7条>
(5)×<第7条>300mSv

問19 答(5)
<第8条>
a:胸部(妊娠可能な女性は腹部)
b:頭・頸部、胸・上腕部(男性又は妊娠可能でない女性を除く)、腹・大腿部(妊娠可能な女性を除く)のうち最も多い部位
c:最も多い部位が頭・頸部、胸・上腕部及び腹・大腿部以外ならその部位

問20 答(1)
(1)×<第56条>
(2)○<第56条>
(3)○<第56条>
(4)○<第58条>
(5)○<第57条>


ガンマ線透過写真撮影作業主任者試験B 1/2 ガンマ線照射装置に関する知識

問1 答(1)
(1)×原子番号は同じ

問2 答(5)
(5)×鉛とタングステン鋼

問3 答(3)
(3)×放射性物質から常に放射線が出ているので被曝の危険性が高い

問4 答(2)
(2)×光電子の運動エネルギーは入射エネルギーから飛び出す前の軌道電子結合エネルギーを引いた量

問5 答(4)
(4)×線量率と直接の関係はない

問6 答(3)
(3)×手動だから位置がわからないなんて不安全極まりないじゃん

問7 答(1)
(1)×192Irは0.2、0.29、0.31、0.47MeV、60Coは1.17と1.33MeV

問8 答(4)
(4)×線源を格納するのが先のような気がする

問9 答(2)
透過率 = I(透過後の線量)/I0(透過前の線量) = exp(-u(線減弱係数)*x(厚み))
これの対数とったlog(I/I0) = -u*x を元に考える
線減弱係数=質量減弱係数*密度も知っとく
log(1/10)=-1log10=-2.3=-u*x=-u*0.56
u=4.1
質量減弱係数=4.1/11.4=0.36
エネルギーをグラフから読み取ると0.3

問10 答(3)
t期間経過後の放射能A = 元の放射能A0 * (1/2)^(期間t/半減期T)
A/A0 = (1/2)^(t/T)
対数をとる log(A/A0) = log((1/2)^(t/T)) = t/T * log(1/2)= -t/T*log2
左辺 = log(1/3) =-log3=-1.1
右辺 = -48/T * 0.69=33/T
よって T=30.1


ガンマ線透過写真撮影作業主任者試験B 2/2 ガンマ線の生体に与える影響に関する知識

問11 答(3)
(3)×間接作用の説明

問12 答(5)
(5)×分割して被曝したほうが影響が小さい(線量率効果:低線量で死に至らない細胞の損傷が回復する)

問13 答(5)
(5)×確率的影響の説明

問14 答(2)
(2)×半致死線量

問15 答(5)
(1)×晩発影響のうち、白内障など確定的影響に分類されるものは重篤度が被曝量に依存し、がんなど確率的影響に分類されるものは被曝量に依存しない
(2)×造血障害は急性影響
(3)×脱毛は急性影響
(4)×白内障の潜伏期間は数年〜数十年

問16 答(2)
(2)×遺伝的影響と身体的影響がある

問17 答(1)
リンパ・骨髄(造血)・生殖>小腸・皮膚>甲状腺・筋肉・結合組織>骨・神経
ベルゴニー・トリボンドーの法則(細胞分裂が活発なほど、将来の分裂数が多いほど、未分化なほど感受性が高い)

問18 答(3)
(3)×ほとんどの哺乳動物では低線量域に減少の緩やかな肩のある指数関数型(算術目盛ではシグモイド型、縦軸対数目盛では肩のある曲線)、バクテリアは指数関数型(縦軸対数目盛では直線)

問19 答(4)
(4)×血小板の説明

問20 答(4)
(4)×しないでしょ