エックス線作業主任者過去問解説(10下公表問題)

何がしかの基礎知識なりテキストなり持ってる人を対象に簡潔な解説にした。


エックス線作業主任者試験A 1/2 エックス線の管理に関する知識

問1 答(2)
点Qおいて3月での線量当量=0.2mSv/h*(3m/15m)^2*(110/3600)h*n枚/週*13週
これが1.3(mSv)以下になれば管理区域外となるから n<=1.3/3.18e-3=409
これ以下の枚数で管理区域外

問2 答(1)
透過率 = I(透過後の線量)/I0(透過前の線量) = exp(-u(線減弱係数)*x(厚み))
これの対数とったloge(I/I0) = -u*x を元に考える
6mm鋼板について loge(0.5/4)=-3*loge2=-u*6
5mm鋼板について loge(2^-a)=-a*loge2=-u*5
両式より a=3*5/6=2.5
36mmアルミ板について loge(0.5/4)=-3*loge2=-u*36
30mmアルミ板について loge(2^-a)=-a*loge2=-u*30
両式より a=3*30/36=2.5
よって5mm鋼板と30mmアルミ板を重ねた透過率 2^-2.5 * 2^-2.5 = 2^-5
4mSv/min * 2^-5 = 0.125mSv/min

問3 答(4)
(1)×エックス線でなく電子線
(2)×連続エックス線でなく特性エックス線
(3)×連続エックス線でなく特性エックス線
(5)×特性エックス線の波長は変わらず、強さは強くなる

問4 答(1)

問5 答(3)
透過率1/2のとき  loge(1/2) = -loge2 = -u*18
透過率1/10のとき loge(1/10) = -loge10 = -u*x
両式より u=18*loge10/loge2=18*(loge2+loge5)/loge2=60

問6 答(5)
(1)×線束が広いほど大きくなる傾向
(2)×物質が厚いほど大きくなる傾向
(3)×線量率には依存しない。
(4)×エネルギー依存性がある(低くても高くても小さくなる)

問7 答(1)


問8 答(3)
(3)×集束カップは陰極で電子線を絞る

問9 答(1)
(1)×CTはレントゲンと同じで透過

問10 答(5)
(1)×測定箇所としては境界近辺や高そうなところや変化が大きそうなところ、測定点の高さとしては作業床面上約1m、を考慮して選定
(2)×低い箇所から高い箇所へ
(3)×指針が安定したもの
(4)×積分型でも可能
<平成13年 基発第253号 別添1 管理区域の設定等に当たっての留意事項


エックス線作業主任者試験A 2/2 関係法令

<法令名記載なきものは電離放射線障害防止規則

問11 答(2)
(1)○<第56条>
(2)×<第56条>雇入れ時は省略できない
(3)○<第56条>
(4)○<第57条の2>
(5)○<第58条>

問12 答(3)
A×胸・上腕部のみ
D×腹・大腿部のみ
<第8条>
a:胸部(妊娠可能な女性は腹部)
b:頭・頸部、胸・上腕部(男性又は妊娠可能でない女性を除く)、腹・大腿部(妊娠可能な女性を除く)のうち最も多い部位
c:最も多い部位が頭・頸部、胸・上腕部及び腹・大腿部以外ならその部位

問13 答(1)
D×<第47条><基発第253号 別添1>

問14 答(5)
(1)○<第15条>
(2)○<第3条の2>
(3)○<第10条>
(4)○<第13条>
(5)×<第17条>150kV以上は自動


問15 答(1)
<第54条>

問16 答(5)
<第18条>

問17 答(2)
A○<第57条>
B×<第52条の5>記録の保存期間なし
C○<第9条>
D×<第45条>5年

問18 答(4)
(1)×<第4条>50mSv/年
(2)×<第4条の2>5mSv/3月
(3)×<第5条>500mSv
(4)○<第4条>50mSv/年
(5)×<第6条>2mSv

問19 答(4)
エックス線装置構造規格

問20 答(4)
<安衛法第88条>工事開始の30日前までに届出


エックス線作業主任者試験B 1/2 エックス線の測定に関する知識

問1 答(4)
30uSv/h * 20*60/120 * ((180-120)/(250-120)*(0.94-0.8)+0.8) = 259.4uSv/h


問2 答(3)
(3)×照射線量はエックス線など間接電離放射線により…

問3 答(2)
昭和63年労働省告示第93号
B×70um
D×1cm

問4 答(5)
(5)×W値は気体の種類に依存し、入射エネルギーによらずほぼ一定

問5 答(5)
(5)×グロー曲線は熱ルミネセンス線量計の加熱温度と蛍光強度の関係を示す

問6 答(5)

問7 答(2)

問8 答(4)
(4)×半導体は電子・正孔対

問9 答(3)
B×OSLDは可視光照射
C×読み取りはTLDは1回、OSLDは繰り返し可

問10 答(3)
(1)×電離箱式は方向依存性が小さい
(2)×電離箱式は管理区域設定の測定に適する
(4)×電離箱式の説明
(5)×半導体式は50keV程度以上の測定に適する


エックス線作業主任者試験B 2/2 エックス線の生体に与える影響に関する知識

問11 答(2)
(1)×低い
(3)×逆
(4)×低い
(5)×低い

問12 答(4)
(4)×0.25Gy

問13 答(4)

問14 答(5)
水疱、潰瘍は10Gy以上

問15 答(2)
(1)×水晶体上皮細胞
(3)×被ばく量に依存する、0.5年〜30年
(4)×急性5Gy, 慢性10Gy
(5)×区別できない

問16 答(3)
(1)×間接
(2)×直接
(4)×説明できる
(5)×説明できる

問17 答(2)
B×半数が死亡する線量
D×同じ反応をおこす線量比

問18 答(3)
A×身体的影響もある
D×起こりやすい

問19 答(5)
(1)×確定的影響
(2)×確定的影響
(3)×確率的影響
(4)×確率的影響

問20 答(3)
(1)×生じない
(2)×ある
(4)×ある
(5)×確定的影響