ガンマ線透過写真撮影作業主任者過去問解説(11下公表問題)

何がしかの基礎知識なりテキストなり持ってる人を対象に簡潔な解説にした。


ガンマ線透過写真撮影作業主任者試験A 1/2 ガンマ線による透過写真の撮影の作業に関する知識

問1 答(4)
(4)×実効線量(Sv)=Σ(組織荷重係数*等価線量)、等価線量(Sv)=Σ(放射線荷重係数*吸収線量(Gy))

問2 答(4)
(4)×グロー曲線は熱ルミネセンス線量計の加熱温度と蛍光強度の関係を示す

問3 答(4)
(4)×機械的衝撃に弱い

問4 答(2)
(2)×電離箱式

問5 答(4)
(4)×バックグラウンドを差し引く

問6 答(4)
(4)×多く評価する

問7 答(5)
(5)×W値

問8 答(2)
10uSv / (100/3600)h * 0.95 = 342

問9 答(3)
5.6uSv / (0.354uSv/h /1MBq*1TBq /2^2) = 6.3e-5
グラフを読む

問10 答(3)
点Qおいて3月での線量当量=26mSv/h*(1m/xm)^2*(225/3600)h*35回/週*13週
これが1.3(mSv)以下になれば管理区域外となるから x>=sqrt(739/1.3)=23.8
これ以上の距離で管理区域外


ガンマ線透過写真撮影作業主任者試験A 2/2 関係法令

問11 答(2)
<この問は労働安全衛生法、施行令、施行規則>
(1)○<法第10条、令第2条>製造業で300人以上なら総括安全衛生管理者が必要
(2)×<法第12条、則第7条>200人を超え500人以下なら衛生管理者2人
(3)○<法第12条の2、則第12条の2>10人以上50人未満なら安全衛生推進者が必要
(4)○<法第13条、則第13条>50人以上で選任必要
(5)○<法第19条>

<以下法令名記載なきものは電離放射線障害防止規則
問12 答(3)
<第52条の3>

問13 答(4)
<第3条>

問14 答(3)
(1)○<第18条の3>
(2)○<第15条>
(3)×<第17条>100TBq未満
(4)○<第17条>
(5)○<第3条の2>

問15 答(3)
(1)○<第4条>
(2)×<第4条>5mSv/3月
(3)○<第6条>
(4)○<第7条>
(5)○<第7条>

問16 答(2)
(2)×手指、頭・頸部及び腹部
<第8条>
a:胸部(妊娠可能な女性は腹部)
b:頭・頸部、胸・上腕部(男性又は妊娠可能でない女性を除く)、腹・大腿部(妊娠可能な女性を除く)のうち最も多い部位
c:最も多い部位が頭・頸部、胸・上腕部及び腹・大腿部以外ならその部位

問17 答(4)
<第9条>

問18 答(4)
(1)○<第18条の5>
(2)○<第18条の5>
(3)○<第18条の6>
(4)×<第18条の7>3年間保存
(5)○<第18条の7>

問19 答(3)
(1)○<第56条>
(2)○<第56条>
(3)×<第56条>被曝歴の有無…を除いた検査を省略できる
(4)○<第57条の2>
(5)○<第58条>

問20 答(1)
ガンマ線照射装置構造規格
(1)×87uGy/h


ガンマ線透過写真撮影作業主任者試験B 1/2 ガンマ線照射装置に関する知識

問1 答(4)
(4)×原子番号が1減少する

問2 答(4)
192Ir 0.317MeV(83%),0.468MeV(48%)、半減期74日
169Yb 0.063MeV(42%),0.198MeV(36%)、半減期32日

問3 答(5)
(5)×1.02MeV

問4 答(5)
(5)×線量率に依存しない

問5 答(5)
(1)×利用線錐以外の照射線を減少させる
(2)×線源ホルダーを線源容器に固定する
(3)×操作器には線源位置を表示する装置が必要<ガンマ線照射装置構造規格>
(4)×線源容器と照射管を結ぶ

問6 答(2)

問7 答(1)
(1)×M型の説明、P型は持ち運びできる携帯型

問8 答(5)
(5)×動作点検時は線源を使用しない

問9 答(3)
t期間経過後の放射能A = 元の放射能A0 * (1/2)^(期間t/半減期T)
A = 360 * (1/2)^(176/32) = 360 / (2^5.5) = 360 / (2^5*2^0.5) = 360 / 45 = 8

問10 答(3)
透過率 = I(透過後の線量)/I0(透過前の線量) = exp(-u(線減弱係数)*x(厚み))
これの対数とったlog(I/I0) = -u*x を元に考える
loge(1/2)=-loge2=-u*0.288cm
u=0.693/0.288=2.4cm^-1
線減弱係数=質量減弱係数*密度も知っとく
質量減弱係数 = 2.4cm^-1 / 11.4g/cm^3 = 0.21cm^2/g


ガンマ線透過写真撮影作業主任者試験B 2/2 ガンマ線の生体に与える影響に関する知識

問11 答(3)
(3)×説明できる

問12 答(1)
(1)×生じる

問13 答(1)
(2)×確定的影響は身体のその部位の等価線量で評価、確率的影響は身体全体の実効線量で評価
(3)×確立的影響では重篤度は一定
(4)×逆
(5)×確定的影響

問14 答(1)
(2)×がんは確率的影響で重篤度は線量に依存しない
(3)×白内障の潜伏期間は半年から30年以上で晩発影響
(4)×白血病の潜伏期は比較的短い
(5)×紅斑は数週間で早期影響

問15 答(4)
(4)×骨髄障害(造血器障害)

問16 答(1)

問17 答(5)
(5)×小児の感受性が高い

問18 答(2)
(2)×高い

問19 答(5)
(5)×白血球減少は免疫低下、血小板減少は出血傾向、赤血球減少は貧血

問20 答(4)
(1)×ない
(2)×身体的影響
(3)×確定的影響
(5)×0.1Gy程度