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放射線取扱主任者

放射性同位元素、放射線発生装置を使う事業所等で、放射線障害の防止について監督できる。

放射線取扱主任者 合格証  放射線取扱主任者 免状
第一種放射線取扱主任者試験合格証 第一種放射線取扱主任者免状
(免状より試験合格証のほうがかっこいい)


管轄省庁    文部科学省

試験実施団体 (財)原子力安全技術センター(定期講習も)

試験合格後の指定講習やら、その他各種資料やら
          日本原子力研究開発機構原子力研修センター(指定講習)
          (社)日本アイソトープ協会(テキスト、指定講習、定期講習、法令・告示・通達やらも)
          (財)電子科学研究所(定期講習)

参考       ときかねしかく
          ”けにーち”の勝手にやってるページ
          通商産業研究社(テキストなど)
          原子力百科事典(放射線について調べる)
          原子力・放射線の安全確保  あとみん
          総務省行政管理局(法令データ提供システム


第一種放射線取扱主任者

備忘録
合格率 20%前後 03年は15%
試験科目
物化生(3)(4)(5) 6問 105分 午前 1日目
物理学(3)(2) 30問 75分 午後
化学(4) 30問 75分
管理測定技術(1)(2) 6問 105分 午前 2日目
生物学(5) 30問 75分 午後
法令(6) 30問 75分
(1)放射性同位元素及び放射線発生装置による放射線障害の防止に関する管理技術
(2)放射線の測定に関する技術
(3)物理学のうち放射線に関するもの
(4)化学のうち放射線に関するもの
(5)生物学のうち放射線に関するもの
(6)放射性同位元素及び放射線発生装置による放射線障害の防止に関する法令
試験方法 筆記試験(午前:多肢選択、午後:五肢択一)、電卓使用不可
合格ライン 各科目50%、全科目60%
☆指定講習で逢った人に聞いたけど、化学は半分くらいしかできなかったよー。という人が多かった。
試験地 札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡
受験資格 なし
受験料 14,800円
日程 申込み5月〜6月 試験8月下旬の2日間 発表10月下旬
備考 ・主任者として仕事するには、試験合格後に指定講習(162,100円)受けて免状取得(3,600円)する
・免状有れば、エックス線作業主任者は申請のみで取得できる
・免状もってて、選任されるか実務経験3年あれば第一種作業環境測定士の選択(放射線)と共通4科目すべて試験免除
過去問 2016 物化生 物理学 化学 管理測定 生物学 法令 解答
2015 物化生 物理学 化学 管理測定 生物学 法令 解答
2014 物化生 物理学 化学 管理測定 生物学 法令 解答
2013 物化生 物理学 化学 管理測定 生物学 法令 解答
2012 物化生 物理学 化学 管理測定 生物学 法令 解答
2011 物化生 物理学 化学 管理測定 生物学 法令 解答
2010 物化生 物理学 化学 管理測定 生物学 法令 解答
2009 物化生 物理学 化学 管理測定 生物学 法令
2008 物化生 物理学 化学 管理測定 生物学 法令
2007 物化生 物理学 化学 管理測定 生物学 法令
2006 物化生 物理学 化学 管理測定 生物学 法令

転載元  (財)原子力安全技術センター
暇人の挑戦記録
挑戦状況 03/08/20,21受験 03/10/22合格 04/12/10免状取得
参考書等
amazon検索
・放射線概論(第5版)(通商産業研究社)4,410円
・放射線取扱主任者(第一種)試験問題集2003年版(通商産業研究社)4,095円(過去問8年分)
・学生時代の化学と物理の教科書

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予備知識 物理は好きな方、化学は半分好き、RIはもちろんX線発生装置に触れたことも無い(^^;
勉強時間
勉強方法
270時間(4ヶ月) テキスト3回 問題集4回くらい
費用 受験料14,800円 参考書8,505円
備考 ・会社から特別賞与50,000円もらった(03冬)
指定講習の体験記録
準備やら
イベントやら
何やら
受験するときは切手もくれなかったのに、会社から講習会に行って免状取得してくれないかと虫のいい話。今の会社に骨をうずめる気は無いが、個人で講習行く気がないので話を受ける。費用は全部会社もち。まぁ有難い。
04/10/25 指定講習決定。日本原子力研究所 国際原子力総合技術センター(茨城県東海村 東海研究所構内) 第131回指定講習 11/29〜12/3。当初132回の予定だったが、キャンセルで繰上げ。
04/11/04 講習の書類が届く(実習用テキストは間に合わず講習当日だそうだ)
04/11/05 免状申請のための住民票入手
04/11/08 講習のための診断書入手
04/11/10 診断書などを発送
04/11/15 講習に必要なアイソトープ法令集Tを購入(HPから追補を落として印刷)。免状申請に使う住民票に本籍の記載は不要なことを原研に確認。
04/11/28 東海村に出発。真砂寮に到着。
04/11/29 講習開始。免状申請書類提出。ときかねしかくの管理人さん+3人でオフ会。立派な管理人さんであった。
04/12/03 講習終わり。修了試験合格。寮に帰って記憶を頼りに試験問題をメモる。で、一人で乾杯1.5リットル飲む。
04/12/04 東海村から帰宅。向こうで必要な現金をまじめに計算していなかったので財布には500円しか残っていなかった(汗)。1週間疲れたー。
04/12/14 免状が届く。免状日付は04/12/10。(免状より合格証の方がかっこよかった)

参考書等 ・アイソトープ法令集T 2002年版((社)日本アイソトープ協会)2,100円。講習案内に必要だと書いてあるので別途購入。 → 講義室に置いてあったので買わなくても可。
・講義用テキスト 主任者のための放射線管理の実際((社)日本アイソトープ協会)2,730円(講習費に含む)講習が決まると送られてくる。
・実習用テキスト(原研)市販本ではない。現地で配布。
宿泊施設 ・原研近くの真砂寮(原研独身寮、歩いて5〜10分)に泊まる。参加者のほとんどが泊まる。
・バスなら東海駅西口2番のりば(茨城東病院行き)から虚空蔵尊入口(寮の門の目の前)まで15分くらいで250円(1時間に1・2本)、タクシーなら10分くらいで1,500円くらい。
・基本は前泊で最終日退寮の5泊だが、前もって申し込めば最終日延泊可能。私は花金の新幹線に乗って夜遅くに家に着くのがいやなので延泊を申し込んだ。
・1日あたり寮費312円+寝具代500円+朝食210円+夕食350円。
・建物が古いが特に問題なし。4階建てで各階10部屋程度。部屋は6畳+α、テレビ・冷暖房完備、洗面台付き。各階に洗濯機+乾燥機が2組ある。
・朝食7:45〜9:00、夕食18:00〜19:45(連絡すれば残食〜21:00可)、風呂17:30〜朝
・料理は、独身寮としてはこんなもんかな。でも、もうちょっと…。欠食するなら、講習初日の朝までに、食堂の喫食取消申込書に記入しないと、食べなくても食費は取られる。
・新聞は食堂のテレビ前においてある。
・バス、電車の時刻表は玄関掲示板に貼ってあるので確認。土曜日の朝はバスが無いので注意。
・寮と原研の間、寮からすぐの所にコンビニ(HOT SPAR)があって、酒売ってるので安心
講習施設 ・原研東海構内は、モグラの穴があちこちにあるくらい自然が多く、昼休みには構内をジョギングしている人が結構いて、いい雰囲気。また、多数の外国人の研修生・研究者が構内にいて、滅多に味わえない雰囲気だった。
・食堂の昼飯は結構いい。メニューは数種類あって、麺類210円、定食280円、サラダ70円など。
・国際原子力総合技術センターの研修講義棟で講義、RI製造棟内研修施設で実習。どちらも指定講習施設として文句なし。センターの人はいい人ばかり。新聞置いてあったり、サービス良好。
受講者 ・所属機関はたぶん、大学8名(医療6名)+医療11名(メーカ3名)+原子力10名(電力3名)+その他3名。私はその他で、普段関係のない職種の方々に新鮮な刺激を受けた。
・経験はだいたい、密封線源15名、非密封線源15名、発生装置10名、3種とも経験6名、未経験2名。私は未経験。
・勤め人でも自費受講している人が何人かいて、やる気に感心した。
・たぶん30才くらいが平均かな。みんな普段着。女性が6名。
講習内容 ・国家試験合格者が免状を取得するための実務面を主とした講習。
・5日間にわたり、講義(概ね午前)および実習(概ね午後)が行われ、最終日に修了試験で締めくくる。
・行く前はドキドキでした。ど素人なのに実習できるの?って。落とすための講習じゃないので、理解させるための講習なので大丈夫。国家試験の範囲外でわからない事はドンドン講師に聞いてください。講師も話したくてウズウズしてますから、水を得た魚のようによろこんで教えてくれます。
・協会だと実習・試験の中身は違うかもしれませんのでご了承ください。大体の基本は同じでしょうけど。

講義
1日目 (1)安全管理の基本 (2)密封小線源の安全取扱
2日目 (1)汚染除去法と放射性廃棄物処理 (2)放射性同位元素の運搬および保管 (3)非密封放射性物質の安全取扱
3日目 (1)異常時の対策と措置
4日目 講義なし(実習のみ)
5日目 (1)放射線施設の計画および設計 (2)放射線施設の保守管理 (3)装備機器および発生装置の構造と安全取扱
・受験勉強した内容+原研などでの実例+最近の動向。特にびびる内容ではない。

実習
1日目 モニタ等の校正と線量率の測定 (線量計の校正定数を求める。指向特性を測定する。) 終了18:30
2日目 非密封放射性物質の安全取扱 (放射性廃液をイオン交換分離して核種同定。放射能濃度を計算し排水処理について検討。器具の洗浄。汚染検査。) 終了17:30
3日目 水中放射性物質濃度の測定 (T)液体シンチレーション測定法(標準試料と放射性廃液を液体シンチレーションにて測定し、補正曲線を作図し、放射能濃度を計算し排水処理について検討。) (U)γ線スペクトロメトリ(標準線源でγ線スペクトロメータを校正。放射性廃液(5核種混入)を測定し、ピークエネルギー、エネルギー分布、半減期などから核種を推定。放射能濃度を計算し、排水処理について検討。) 終了18:00
4日目
(午前)
空気中放射性物質濃度の測定 (放射性希ガスを気密電離箱へ直接捕集し、電離電流から放射能濃度を計算し、排気処理について検討。) 終了11:00
4日目
(午後)
表面汚染密度の測定 (T)サーベイ法(汚染した板を直接サーベイし、汚染箇所を探し出し、アルミ吸収板の厚さによるβ線透過率変化から核種を推定。放射能表面密度を計算。サーベイ法について検討。) (U)スミア法(汚染した2種の板からスミア試料を採取し、放射能を測定、拭取り効率、表面密度を計算し、材質による影響などを検討。) (V)管理区域内の表面密度の測定(管理区域の床からスミア試料を採取し、放射能を測定、表面密度を計算し、採取場所の妥当性や有意値か検討) 終了18:00
5日目 実習なし(講義と修了試験)

・テーマによって2人または4人でグループを組んで実習してレポート提出。実習でデータとって、データ確認、時間があればレポート作り始めて、講義室に戻ってレポート完成。私のような未経験者では実習中に考える余裕がなくなる。グループメンバーに経験者がいるかどうかで、終了時刻が大きく変わる。私のグループは、まぁ早いほうだった。
・レポートの内容は、計測値とチョコチョコっと計算した結果を表に埋めて、考察を書く。計算の仕方と考察のポイントはテキストに書いてある。計算は加減乗除と平方根と自乗くらい。わからなかったら素直にメンバー、講師に聞きましょう。講師はちゃんと理解させるのが仕事ですから。完成したと思って講師に見てもらっても何度か書き直しました。見てわかる大きな誤りや考え方や参考になる事を教えてくれます。誤りに気づかず提出しちゃった日もありましたが修了できました。

修了試験
全15問、60点(9問正解)以上で合格。「ここを覚えるといい」とヒントがあった項目を含むのは7問。説明なしが1問。他は何らかの説明あり。ちゃんと講義と実習説明を聴いていれば受験勉強したのを思い出して、まぁ合格できるでしょう。終了17:30。で、寮に帰って脳みそから搾り出した試験問題
その他 ・第131回の受講者の方。このサイトのことは誰にも言わなかったけど、私が誰か気づいたらメールで受講番号を当ててください(笑)。って、このページ見ることないだろうなー。
・実習で一緒のグループになった方々。本当にいいメンバーが揃って、レポート早くて良かったです。


・ちなみにγ線スペクトロメトリ実習で使った放射線データブック。半減期やら飛程(エネルギー)やら存在比がばっちり。掲示板で教えてもらった。
・あとー、いろいろやりだすと、やっぱり法令集は必要。

         



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